ショート万能クロス
こんにちは!今回は岩手大学ラクロス部HCの陽一さんのクロスの編み方を、記事を書いていただけたので紹介していきたいと思います。陽一さんありがとうございます!
クロスの編み方講座
万能クロスとは?
クロスを編む際には以下の2つが重要になってきます。
・スムーズなリリース
・キープ力
ただこの2つは相反するもので、リリース重視だとキープ力が落ち、キープ力重視だとリリースが難しくなりがちです。まさに「あちらを立てればこちらが立たず」といった状態です。
今回紹介する万能クロスとは、その2つをバランス良くかつどちらも高い水準で実現した編み方のクロスです。
スペック
【ヘッド】
warrior エボ4 X6
【メッシュ】
ヒーローメッシュ2.0 セミソフト
【レース】
JM ホッケーレース
【サイドレース・クロスレース】
安いやつ
事前準備
⑴メッシュを取り出し全体的にしっかり引き伸ばす
⑵サイドレース60cmを3本用意
⑶サイドレースの切れ端はライターで炙って整える(以下参照)
軽く炙って
紐先をつまんで整える(ワックスで毛先を作るみたいに)
クロスヘッドの編み方
⑴メッシュの端を折り畳む(写真と同じ穴ができるように)
※この矢印の部分にヒモを通していきます。
⑵サイドレースの先端を「シングルエイト・ノット」で結ぶ(片側だけ)
⑶クロスのサイド2番目の穴に通す
⑷写真のように編んでいく(通す穴は⑴の矢印の穴)
⑸全て通し終わったら「シングルエイト・ノット」で玉止め
クロスサイドの編み方
⑴シングルエイトノットで結んだ後、クロスサイド上から3番目の穴に通し、さらに写真のように通す
⑵写真のように通す(メッシュの穴を1個飛ばして編むので注意!)
⑶以下写真のように通していく(ここからはメッシュの穴を飛ばさず編んでいきます)
※緩まないように1穴1穴通すたびにしっかりキツく引っ張りながら結ぶこと!
⑷サイド側最後の穴まで通したら、以下の写真のようにクロスボトムの穴に通す
⑸シングルエイトノットで玉止め
⑹もう片側も同様に編んで終了
ホッケーレースの通し方
⑴波縫いする
⑵パウエル(ホッケーレースをV字に編むこと)も同様に波縫い
⑶最後まで編んで余分な分を切り取ります
⑷⑶で切り取ったホッケーレースを使ってクロスボトムを編みます
※少し複雑ですが写真見て頑張って編んでください。ちょっと特殊な穴の通し方をしています。
⑸シューレース(ホッケーレースでも可)を通して完成
ポイント
クロスサイドの下側は穴全部使ってキッチリ編んでいます。
これをすることでリリースが安定します。
…というのも、ソフト系メッシュはシュートのときとパスのときの「抜け感」「引っかかり感」の差が大きく、コントロールしづらい傾向があります。
「パスは良いのに強いシュートを打とうとすると引っかかり過ぎる」
「シュートを打つとボールが出ていかない」
なんて経験はありませんか?
実はこの不安定感はクロスサイドの下側の編みが緩いと起こります。なので、クロスの下側のメッシュにはしっかりテンションをかけて編んでいくのがポイントです!